がんは基本的に異常細胞が無制限に増殖し成長しながら、全身に転移病巣をつくるという経過をたどります。
進行性の病気で進行すれば、様々な自覚症状や他覚症状に見舞われるので放置すると治らないと考えるべきです。
しかしまれに放置しておいてもほとんど進行しなかったり、自然に治るということも稀にあります。
まず放置しておいてもほとんど生命にかかわることが無いのは、甲状腺がんです。
成長スピードは非常にゆっくりしており、肺転移しても無治療のまま長期間生存することも珍しくありません。
自然治癒することがあるのは、メラノーマ(悪性黒色腫)や子どもの副腎付近にできる神経芽腫などが有名ですが、自然治癒は非常にまれで濃密な治療をしない限り深刻な転帰をたどります。