がん治療は、手術や放射線などを使う方法が一般的でしたが、最近では「がん遺伝子治療」を選択することもできます。
がん遺伝子治療とは、細胞ががんにかかるのを防ぐ仕組みを持つ遺伝子を作り体内に取り入れることによって、がん細胞の増殖を抑えたり壊れた細胞の機能を修復したり、治る見込みのない細胞を自殺させることができます。
このような効果が期待できるのは、がん細胞が増殖する際に作る血管に着目して、その血管を通ることができるがん抑制遺伝子を確実に届けられるようにしているからです。
この治療は、正常の細胞を傷つけることなく、がん細胞だけに効果があるため、体力を奪う従来の手術や放射線治療とは違い、自分が持つ生命力をがん治療に使うことができることがメリットです。