腫瘍には悪性と良性がありますが、悪性腫瘍のことを「がん」とも言います。
どうして悪性腫瘍のことを「がん」と呼ぶようになったのでしょうか。
漢字では癌と書くわけですが、この漢字の「癌」という字は、病垂に「岩」から変形した「嵒」を組み合わせされてできています。
これは乳がんを触診すると岩のような硬いしこりがあることから、「岩・がん」という言葉が使われるようになったようです。
江戸時代には「癌」ではなく、「岩」と書かれた文書も残っています。
ちなみに、英語では「Cancer」と言いますが、「Cancer」は「かに座」という意味の言葉でもあります。
これは、乳がんの形が蟹の足のように広がっていくことから来ているようです。