がんの研究で実験を行うとき、マウスを使うことが多いですが、その理由は繁殖力が高いこと、そして寿命が短いので短期間で世代交代が進むこと、人間と同じく哺乳類であることなどが挙げられます。
繁殖力が高ければたくさんの子どもが生まれるので、兄弟・姉妹の間でがん細胞を移植した場合としなかった場合を比較するなどの実験ができます。
そして世代交代が短期間で行われるというのは、実験の進行が早いということにもなります。
次々と実験を繰り返しデータも集めていけば、それを分析して結論を導き出すのも早期にできます。
哺乳類であることというのは、姿形が違うとしても共通する部分も多少はありますから、人間の治療にも応用できます。
ただし、治療薬のように副作用がでるかもしれないものの開発では、より人間に近い動物で安全性を確認します。